フランチェスカの夕食会と日本食 |
フランチェスカ続きですが、こちらのフランチェスカはシチリアのフランチェスカ。
主人の親友で、もうかれこれ何十年というお付き合い。シチリアに帰ると毎回必ず会います。
普段は彼女達一家はアルカモ市内に住んでいるのですが、夏場になるとアルカモ・マリーナの海沿いの家(セカンドハウス)に移動してきて、夏場はそこで過ごしてます。
彼女の家はほんと扉を開けたらすぐ砂浜が繋がってて、まさに海のまん前に住んでいるという。。
このフランチェスカ、いつもタバコを片手にシチリア弁というかアルカモ弁を話すのですが、その様子が何とも男らしいというか(怒られるケド)、綺麗というよりは、まさに「カッコいい」という言葉がピッタリくるそんなシチリア女性。(あっ、ちなみに普段はアルカモの病院でバリバリ働く現役外科医)
そんなカッコいい彼女はお料理がめちゃめちゃ上手!!(作らなさそうで料理完璧なのもカッコいい♡)
毎回訪問する度に美味しいシチリア料理を堪能させてもらっております。。。
今回は我が家に遊びに来てたパオロとロベルトも一緒に夕食会へお邪魔。
「今はお客さん来てるから、お客さんが帰って落ち着いたらまた行くから日を決めようか~」なんて話してたら、「そんなの皆連れてきな~!何人でもOKよ!」という感じだったので、皆で訪問したのでした。
この日は前菜はシチリアの美味しい果物が混ざったサラダ(バルサミコ風味)。
そしてプリモが写真トップのパスタ。
ソースが見た目はジェノベーゼに似ているのですが、これは確かバジルとミント、パルミジャーノチーズにシチリアでは定番の松のみ、そしてローストしたアーモンドを砕いたものetcが入ったペーストで、めちゃめちゃ美味しかったのです。
その他にもトマトや揚げ茄子が入ってて、この1品だけでもかなり満腹。これは是非ボローニャでも再現してみたい1品。
そしてセコンドはカジキマグロのオーブンパン粉焼きとポテト
写真では見にくいのが残念なんですけど、これも一体何cmの分厚さ!?というくらいかんなり太く大きくカットされたカジキマグロを使用。何とも中がしっとり、ぱさつきも全くなく美味。。。
カジキマグロって薄くスライスしているのを買うと、どうしても焼き過ぎてしまったりして乾燥気味になったり固くなりがちなんですけど、固くならないコツなんかも教えてもらって^^
シチリアではよくパスタにもセコンド(魚系)にもパン粉を使うことが多いです。
そしてコントルノ(付け合わせ)はパルミジャーナ(ナスとトマトソースの重ね焼き)とインゲンのトマト煮
パルミジャーナにもパン粉が使われていた!このタイプは初めて食べたけど、表面サクサクしててなかなか好き系でした。
私達はドルチェやワインを持参して行ったのですが、完璧な彼女はお手製のケーキまで準備していた。。。
この日は仕事があり仕事終わってからの準備だったのにも関わらず、こうしてササッと準備して招待出来ちゃうとこがほんとすごいなぁ~と毎回思います。
イタリアの夕食時間は20時~とか遅めだけど、南に行くほどというか、シチリアは更に遅めで21時~だったり、なかには22時開始なんてのもあり、、、
そして1時近くまで夕食の宴は続くのです。。。眠い。。。
毎回色々ご馳走になっているので、今年は私も日本食を作ってお招きすることに。
とはいえ、醤油はスーパーにあったものの、材料入手に一苦労、、、お好み焼きは誰にでもウケルので、わざわざソースをボローニャから持参してきてたのに、肝心なキャベツが見つからなかったという、、、涙。
スーパーもメルカートも野菜はその季節のものしか置いてなくて、キャベツがないなんて想像してなかっただけにガックシでした。(でもカターニャに滞在してた友達はお好み焼きしてたなぁ、、、キャベツないのはトラーパニだけか!?次回聞いてみよ~)
お決まりの巻きずしは2種
私が今生魚食べれないこともあり、スモークサーモンと卵、ツナ軍艦巻き風のなんちゃって寿司
(自分が食べたかった)ナスの揚げ浸し
そして去年シチリアの家族に大人気だったかき揚げも。
写真はまだ揚げている途中の写真だけど、今回自分でもビックリするくらいカラッと美味しく揚がって大満足。軽くて冷めてもカリッとしているのが皆にとっても大好評で私もホッと一安心しました。。。
あとは写真に残っていないけれど、ズッキーニとラディッキオ、エビを合わせた黒酢風の酢の物を1品追加したのですが、なんとも以外にもこれが大ウケでして。。。イタリア人の中でも酢の物って好き嫌いが分かれるのでどうかなぁ~と思っていたのですが、かなりの好評ぶりにこちらが驚いてしまったという。
そしてセコンドとしてサーモンと野菜の重ねオーブン焼きを(写真ナシ)。
実は日本大好きなフランチェスカ。日本食すごく喜んでくれて、最初から最後までお箸で食事してくれたという。そして旦那のダミアーノは日本食自体初めてで、お箸も初めて使うのに、主人よりも断然上手だったという。。。苦笑
何はともあれ、喜んでもらえて何よりでした^^
ちなみに、8月最終週に主人のシチリア家族にもほぼ同じメニューで日本食会をしたのですが、この時もこの黒酢風酢の物かなりウケてました。
この時はフランチェスカ家族を招待した時とは異なり、約12人分を一人で準備・・・というかなりツライ状況だったわけですが(しかもちゃんとした包丁がなかった!果物ナイフしかなかったけど、意外と巻きずしとか切れるのね!)、、、、
フランチェスカの時にしたかき揚げがかなり美味しく出来たので、調子こいてエビやイカなどの魚介類を多めに入れたところ、思うようにカリッと揚がらずなんだかドロッとしてるーーーー!!
水分しっかり拭き取って事前に粉も振っておいたのにナゼー!
この時点で時間が押してたので、焦りまくる私・・・
私:「こんなのもう出せない!美味しくないしもう天ぷらはナシにする!」
主人:「みんな天ぷら楽しみにしているのに~!?」
私:「もう!勝手に先にメニュー言って、相手に期待させないでよぉ~!」
主人:「大丈夫!落ち着け!取り合えず粉追加して天ぷらの温度をもっとあげよう!俺が天ぷらやるから、Mikaは他の残っていることをやり。こっちは手出さなくていいからetc、、、」
私:「そんなん普通の粉混ぜてもあかんと思う!これ天ぷら粉使ってるから、へんに普通の小麦粉混ぜたら余計へんになるーetc。。。」
今となれば笑い話なんですけど、その時のワタクシは人数も多かったので品数も増えてたしかなり焦っておりまして・・・(笑)しかも時間配分悪し!
せっかく手伝ってくれると言う主人に対し、「アンさん、最後だけ出てきてええとこ取りやねー!」くらいの勢いでかわいくない嫌みを発する始末。。(しょーもない会話で申し訳ないです。。人間余裕ないとダメね。いやいや、彼も私が食事の準備をしている間は家の掃除を全部一人でしてくれていたのです、、、ボーとしてたわけじゃあないのよねぇ。。。ごめりんこ)
そんな主人、次々集まり始めた家族に、「全部Mikaが一人でやったんだよ!準備も全部~僕は最後にアシスタントで手伝ってるだけ~」とアピールしてくれてたのを見て、焦りに焦ってたとはいえ、何とも大人げない対応をしてしまった自分を反省したのでした・・・・汗。
結局主人のアドバイスに従ったかき揚げは、最後は見事復活を果たし(笑)、売り切れゴメン状態になるくらい売れ行き好調でした。
あとお寿司の卵に皆興味深々。どうやってこの渦巻きが出来るのか?などと聞かれたけれど、説明しにくいのよね。。。^^
唯一残ってたすし太郎一袋でおまけで作ったのは手毬寿司。
これも見た目もかわいいと好評でした。すぐ売り切れてしまったのでこっそり余分に確保しておいた自分用の手毬寿司。この日は全く余裕ナシ子だったので写真は一枚も撮れず。翌日にこっそり残しておいた手毬寿司のみ撮影したのでした。
シチリアマンマのように豪快に何人ものお客さんに振る舞えるようになるには一体何年かかることでしょうネ、、、10人ちょいでこの慌てぶりじゃぁ一生無理かも。まっいっか。苦笑